聖堂では、キリスト教の信仰生活の中心となる大切な「ミサ」という祈りの時があります。
ご自分の受難と十字架の死を前にして、イエス・キリストは弟子たちと共に食事をとり、パンとぶどう酒を弟子たちに与え、「わたしの記念としてこれを行いなさい。」と言われました。これが最後の晩餐といわれるものです。教会は2000年前に催されたこの食卓を「ミサ」と呼び、今も続けているのです。
ミサの中では、自分の行動や思いを反省し、聖書の朗読を聴き、司祭の説教を聴いて、キリストの教えや思いに心を傾け、神の愛とお互いの心の交わりの実現を願います。
カトリックとは
今から約2000年前のクリスマスの夜、ベツレヘムでおとめマリアからお生まれになったイエス・キリストは、人類の罪を一身に受け、十字架につけられて亡くなり、三日目に復活して弟子たちの前に現れました。
イエス・キリストと再会した弟子たちはその後、幾多の迫害にあいながら、最後には殉教もいとわず、イエスの命令どおり、教えを広めました。こうして教会(人々の集まり)はできていきました。
日本では、1549年にフランシスコ・ザビエルが鹿児島に上陸し、宣教が始まりました。カトリックは、すべての人に開かれた普遍教会です。
聖体拝領と祝福
カトリックの洗礼を受けた信者はキリストのからだである「聖体」を拝領し、キリストの命をいただきます。洗礼を受けていない方は司祭から祝福をいただくことができますので、司祭の前で、頭を軽く下げてください。
アーメンとは
信者はご聖体をいただく時や、祈りが終わった時などに、たびたび「アーメン」と唱えます。アーメンとは、「その通りです」とか「そうなりますように」と云う意味で、自分の信仰を神に告白する言葉です。